一時払終身保険で相続税対策をする!

相続税の節税対策として一時払終身保険を活用する方法があります。
一時払終身保険とは、その名の通り、一時に保険金を支払い、解約しない限りその保険の効果が一生続くという保険商品です。
例えば1,500万円の保険金を一時に支払っておけば、亡くなったときに1,500万円+α(利回り)の保険金が支払われることになります。
(終身保険なので、解約しない限り確実に保険金を受け取ることになります。この意味で、貯蓄の一種と考えることができます。)
一時払終身保険を利用した節税は、預金を非課税枠が利用できる生命保険に変換して節税する方法です。
相続税の計算に当たって、生命保険金は法定相続人1人当たり500万円の非課税枠があります。
例えば、法定相続人が3人であれば生命保険金1,500万円までは相続税が非課税となります。
預金で1,500万円残すと全額に相続税が課税されますが、一時払終身保険に加入して保険料1,500万円を支払い、亡くなったときに保険金を受け取れば、その分は非課税枠を利用することができます。
一時払終身保険は、他に生命保険に加入していなければ、上記のように相続税対策としては非常に有効な手段です。
ただし、以下のようなデメリットもありますので、検討の上利用の可否を決定する必要があると考えられます。
デメリット①
短期間で解約した場合、元本割れの可能性があります。
つまり、完全に定期預金のようには使えません。
デメリット②
一時払終身保険は比較的高齢でも加入することができますが、医師の診断が必要な場合や、健康状況によって加入できない可能性があります。
デメリット③
他の投資商品と比べると利回りが低いことが多いです。
一時払終身保険については、金融機関で預金の代替商品として、上記のようなデメリットを説明せずに不適切な勧誘していた事例があり、トラブルも多く発生しているそうです。
あまり評判は良くない商品ですが、こと相続対策という面では有効な商品であると考えられます。
