機械は間違えるか?

今や、会計のみならず、全ての業務において、コンピューターの利用は欠かせないものです。
今回は、そんなコンピューターにまつわるお話です。
コンピューターは間違えない。
誰もが常識的に持っている認識だと思いますが、
実は、監査の現場に出ていると、よく間違っているコンピューターに出くわします。
もちろん、コンピューターが計算ミスをするわけではなく、ロジックや設定の誤り、運用の不手際によるものなど、使う人の誤りではありますが。
システム移行期に、新旧の基幹システムを平行して稼働させてみると、それぞれ異なった結果が算出されてしまうこともあります。
コンピューターは、ひとたび間違えてしまうと、同じ処理については延々と同じ間違いを繰り返してしまいますので、影響がとても大きくなってしまいます。
そこで、今日では、公認会計士が会計監査を行う際には、コンピューターも検証の対象に含めていきます。
具体的には、
システムの開発や運用・管理がしっかりと行えているか。
セキュリティの対策がしっかりなされているか。
個々の機能のロジックが要求通りに作成され、動作しているか。
等の視点でシステムを検証し、会計に影響を与えるような不備が無いかどうかを見ていきます。
