外貨建取引の処理方法

外貨建取引とは、取引価額が外国通貨で表示されていて、支払いをその外国通貨で行う取引のことをいいます。
帳簿の記帳は全て円貨で行わなければなりませんので、外貨建取引は、円貨に換算して記帳を行う必要があります。
(外国通貨で表示されていても、支払いを円で行う場合はその円価額で取引を記帳すればよく、換算の問題は考える必要ありません。)
外貨建取引は、原則は取引発生時の為替相場による円換算額で記帳を行います。
また、換算に用いる為替相場は、原則は「電信売買相場の仲値(以下TTM)」です。
従って原則通りの処理を行う場合は、取引発生日毎のTTMにより、日々の外貨建取引を円価額に換算して記帳を行うことになります。
外貨建取引が多い場合、この原則的な方法で処理を行おうとすると、事務処理がとても大変です。
そこで、例外的方法として、直近の月末・週末の為替相場や月平均・週平均等合理的な方法で定めた為替相場によって換算することも認められます。
銀行によって為替レートが異なることがありますが、原則は主たる取引金融機関の為替レートを使用します。
為替レートは銀行のホームページなどで入手することができます。
取引発生日が休日等で為替相場がない場合はその直前の日の為替レートを使用すれば問題ありません。
なお、継続的に適用すれば、TTMの代わりに、売上・収益・資産については電信買相場(TTB)を、仕入・費用・負債については電信売相場(TTS)を使用して換算することも認められています。
【参考】http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/hojin/13_2/13_2_01.htm
